道路に大きく書かれた「止まれ」の文字。
停止線や赤い逆三角形の標識を見たら、完全に止まる――これは免許を持つ人なら誰でも知っている“当たり前”のルールです。
でも、現実には「ちょっと減速しただけ」「左右を見ながらスーッと通過」なんてシーンが後を絶ちません。
一時停止違反は、点数や罰金だけでなく、交差点や踏切での重大事故に直結する危険な行為。
今回は反則金・点数・事故リスク・防ぐコツまで、解説します🐬
- 一時停止が必要な場所と、赤点滅信号や横断歩道でのルール
- 車種別の反則金・違反点数の一覧
- 出会い頭・横断歩道・踏切などで実際に起きる事故のリアル
- データから見る一時停止違反の危険性
- 捕まりやすい場所(見通しの悪い交差点・抜け道など)
- 取り締まりが多い時間帯の傾向
- 一時停止違反を防ぐための具体的なコツと習慣
🛑 一時停止違反とは?
一時停止違反とは、停止線の直前、または交差点・踏切の直前で完全に停止しなかった場合に適用される違反です。
ここで大事なのは、「減速」や「徐行」ではなく完全に0km/hになること。
一時停止違反は国内で最も多く摘発されている交通違反のひとつです!
❗ 一時停止が必要な場所一覧
場所 | 停止義務の理由 | 主にある標識や表示 |
---|---|---|
停止線がある交差点 | 出会い頭事故防止 | 止まれ(逆三角形の赤標識)+停止線 |
踏切 | 列車との衝突防止 | 踏切あり(黄色い標識)+停止線 |
横断歩道 | 歩行者保護 | 横断歩道標識+道路表示(停止線は無い場合も) |
見通しの悪い交差点 | 車両確認のため | 止まれ標識や徐行標識(場所による) |
赤点滅信号 | 一時停止後、安全確認して進行 | 止まれ標識+赤点滅信号機 |
※標識や道路表示は地域によって設置状況が異なる場合があります
見通しの悪い交差点や住宅街の抜け道は、特に事故率が高い場所。
「車来ないだろう」と思ったその時に、スピードを出した車や自転車が飛び出してくることも…。
🔴 赤点滅信号の意味
- 完全停止が義務(停止線または交差点直前)
- 止まった後に安全確認してから進行
- 違反すると「一時停止義務違反」として検挙(反則金・点数も同じ)
🚶♂️ 横断歩道と一時停止のルール
- 歩行者がいる場合
→ 必ず手前で一時停止して、通行を妨げないようにする(歩行者保護義務) - 歩行者が渡ろうとしている場合(歩道に立ってる、こっちを見てるなど)
→ 同じく一時停止義務あり - 歩行者が全くいない場合
→ 一時停止義務はなし(徐行や安全確認は必要)

「いないから行っていい」はOKだけど、
「いないっぽいから行っていい」はアウトになることもあるよ💦
人影が見えたら、迷わず止まろうね。
💴 反則金・違反点数(車種別)
車種 | 反則金 | 点数 |
---|---|---|
普通車 | 7,000円 | 2点 |
大型車 | 9,000円 | 2点 |
二輪車 | 6,000円 | 2点 |
原付 | 5,000円 | 2点 |
一時停止違反は、すべての車種で違反点数2点。
たった2点…と思うかもしれませんが、累積6点で免停30日コースにご招待されます🎫(もちろん強制参加型)
初心者ドライバーの場合はもっとシビア。3点で初心者講習、下手すると再試験というドキドキイベントが待っています。
反則金は、後日ポストに**「納付書」という名の請求書**が届きます。
期限までに支払わないと、簡易裁判所でのお話しタイムが始まるので要注意。
さらに地味に痛いのが保険料。違反歴は更新時の等級や料率に影響することがあり、
「違反した時は7,000円、更新の時にさらに数万円」なんてことも…。



2秒止まるだけで免停も罰金も保険料アップも回避できるんだよ。
安全は…コスパ最強の節約術!ちょー簡単🤣
違反点数・罰則一覧はこちら👉 違反ごとの罰金・点数一覧表
💥 一時停止違反が招く事故のリアル
一時停止違反は、単に「止まらなかった」だけじゃ終わらない。
その先には、想像以上に危ないシナリオが待っています…。
🚗 出会い頭衝突
停止線を無視して交差点に進入 → 見えてなかった車とドンッ!
住宅街や見通しの悪い交差点でよく発生します。
「ちょっと減速しただけ」では視界の外から来る車は避けられません。
一時停止をスルーして交差点に入ると、視界に入ってない相手車両とドンッ!
住宅街や見通しの悪い交差点では、相手もこちらに気づくのが遅れるため、避けようがない事故になりやすいです。
「止まってから覗く」のと「減速しながら覗く」では、見える範囲も反応速度もまるで別モノ。
止まることは時間のロスじゃなくて、事故回避の投資だと思ってほしいところです☝️
🚶♂️ 横断歩道での接触事故
止まらなかったせいで、歩行者や自転車と接触。
特に子どもや高齢者は反応が遅れるので、被害が大きくなりやすいです。
歩行者保護違反も同時に成立するため、違反コンボ成立…。
横断歩道で止まらないと、歩行者保護義務違反+一時停止違反の違反コンボ成立。
しかも相手がケガをすれば、自賠責や任意保険の出番になり、数秒の時短が数十万円〜数百万円の出費に変わります。
特に子どもや高齢者は歩くスピードが遅いので、「まだ渡ってこないだろう」と思っても予想外のタイミングで進み出ることもあります。
🚉 踏切事故
遮断機のない踏切で停止せず進入 → 列車と衝突。
速度差が大きく、助かる確率はほぼゼロに近い事故です。
「誰も来ないだろう」は、一瞬で大事故に変わります。
踏切の警報機が鳴り出してから「まだいける!」と加速したり、遮断機が降り始めてもスラローム走行でくぐり抜ける…これ、映画じゃなく現実の話です。
列車は時速100km以上で迫ってくることもあり、ドライバーが「余裕」と思った距離は、列車にとってはゼロ秒。
「一時停止」どころか「命の一時停止」になるので、本当にやめましょう。
📊 データが語る危険性
警察庁の統計では、一時停止違反は交差点事故の主要原因のひとつ。
全国での取り締まり件数もダントツトップレベルで、
「最も検挙されやすく、最も事故につながりやすい違反」といえます。
一時停止違反は、交差点事故の主要原因のひとつ。
警察庁のデータでも、出会い頭の衝突事故の多くが一時停止無視によるものとされています。
- 出会い頭衝突
停止せずに交差点へ進入 → 見えなかった相手車両と衝突
- 横断歩道での接触事故
歩行者が渡っているのに止まらず接触
- 踏切事故
特に夜間、遮断機のない踏切での列車衝突は致命的



「ちょっとくらい大丈夫」は、事故った時に必ず後悔するセリフなんだよ…。
🕵️♂️ 捕まりやすい場所
警察も一時停止違反の取り締まりには力を入れています🚨
一時停止違反は、警察の“得意分野”とも言える取り締まり対象。
「見てたの!?」って場所で旗が振られることも珍しくありません。
🏘 見通しの悪い住宅街の交差点
住宅街は車だけじゃなく、自転車や歩行者も多いエリア。
停止線があってもスルーする車が多いため、張り込みポイントの定番になっています。
🚉 踏切手前(特に朝夕)
通勤・通学ラッシュ時は急ぐ車も多く、警報機が鳴る前に突っ込むドライバー狙い。
「急いだら逆に遅刻」というオチも珍しくないです。
🏫 学校近くの横断歩道
登下校の時間帯は特に重点監視。
「子どもが渡る=止まれ」は鉄則ですが、守らないとその場で青切符タイム。
🛣 住宅街の抜け道
大通りの渋滞を避けて入った先が…取り締まりエリア。
“地元民しか知らない道”は、実は地元警察も知ってます。
⏰ 捕まりやすい時間帯
夜間:見通し悪い交差点での抜け道ドライバー狙い
朝7〜9時:通勤・通学ラッシュ
夕方16〜18時:帰宅ラッシュ&学校帰りの子ども多め
- 見通しの悪い住宅街の交差点
- 踏切手前(特に朝夕の通勤・通学時間帯)
- 学校近くの横断歩道
- 住宅街抜け道の停止線
取り締まり情報は各警察の公式サイトで公開されていることもあるので、地域の「重点取り締まり場所」をチェックしておくと◎。



取り締まりポイントを知るのは大事だけど、「ここだけ注意すればOK」ってわけじゃないんだよ。
どこだって一時停止は命を守るポイントだからね。
🛡 一時停止違反を防ぐコツ
「止まれ」の標識や赤点滅を見ても、つい“形だけ”止まりたくなる…
でも、ほんの数秒で違反も事故も防げるんです。
1. ちゃんと“ピタッ”と止まる。0km/hになるまで
ブレーキを踏んでいても、車が少しでも動いていれば停止じゃありません。
「止まったつもり」は違反の入り口。
🚔 判断ポイント
- タイヤが完全に止まったか
- 停止線や標識手前でタイヤの回転がゼロになったかを目視で確認
- 「ブレーキ踏んでるけどジワジワ進んでる」はNG
- 夜間や遠目でも、ホイールやキャップの動きでわかる
- 停止位置が正しいか
- 停止線の手前(または交差点手前)で止まったか
- 停止線を越えてから止まっても違反
- 横断歩道や交差点に侵入してから止まった場合もアウト
- 停止後の安全確認
- 止まったとしても、安全確認せずに発進したら注意対象
- 特に横断歩道や見通し悪い交差点はここを見られる



停止線の手前で「1・2」と数えると確実だよ。
2. 左右→もう一度左右の安全確認
最初の左右確認は“見たつもり”になりやすいです。
もう一度見ることで、自転車や歩行者の見落としを防げます。
3. 踏切では耳も使う
窓を少し開けて、列車の音や警笛を確認。
特に夜や雨の日は視界が悪いので、耳からの情報が命綱になります。
4. 交差点は「侵入優先」じゃなく「安全優先」
優先道路でも相手が信号無視やスピード超過してる可能性があります。
止まることは「譲る」じゃなく「守る」行動です。
5. 毎回止まる習慣をつくる
「この道は大丈夫」は危険のもと。
毎回止まるクセをつければ、取り締まりポイントでも慌てず済みます。



「止まれ」は命令じゃなくて、命を守るお願いなんだよ🐬
📌 まとめ
一時停止は、ほんの数秒のルール。
でも守らなければ、点数・罰金・免停・事故という最悪のコンボに発展します。
「ちょっと減速しただけ」ではダメ。
警察はタイヤが止まったか&停止位置が正しいかをちゃんと見ています。
もし止まらずに事故を起こしてしまったら、罰金や点数で済めばまだマシ。
人を巻き込んでしまえば、取り返しはつきません。
たった数秒止まるだけで、免停も事故も未来も守れる。
止まれの標識や赤点滅を見たら――
迷わずピタッ!と完全停止。
合わせて読みたい、違反に関する記事はこちら👇




※当サイト(くるまSA)は複数の公式資料をもとに独自にまとめています。(2025年8月現在)
※情報の正確性には細心の注意を払っておりますが、内容に誤りがある可能性もございます。最新情報は必ず各公式機関の発表をご確認ください。
コメント