「バイクって自由で気持ちよさそうだけど、ルールはどうなってるの?」
「すり抜けしてくるバイク、あれって違反じゃないの?」
車を運転していると、バイクに対してこう思ったことがある人、多いはず。逆にバイク乗りからすると「車に幅寄せされた!」「駐車場がない!」など、不満もたくさん。
そこで今回は、バイクに関するルールやマナーをまとめて解説。すり抜け・二人乗り・駐車ルールなど、車側から見ても役立つ内容にしていきます!
- 原付とそれ以上のバイクで違うルール(速度・二段階右折・二人乗り・高速道路の可否など)
- 追い越しと追い抜きの違い(中央線を越えるかどうか/同一車線内の追い抜きは合法の場合あり)
- すり抜けと違反の境界線(路肩走行・信号待ち先頭割り込み・停止車両の間通過は違反扱いになりやすい)
- 信号待ちすり抜けの“あるある”と車側のイラっと感(愚痴…笑)
- 事故になったときの過失割合の現実(バイクが違反でも車が不利になりやすい/大型も同じ扱い)
- バイクのマナーで大切なポイント(死角に入らない・急発進しない・騒音注意など)
- 実際にあった事故事例と過失割合(信号待ち・左折巻き込み・ドア開閉など)
🏍️ バイクに関係する基本ルール
まずは「知らなかった」では済まない基本ルールから。
🛵 50cc以下(原付一種)のルール
- 最高速度は30km/hまで
→ 制限速度50kmの道でも、原付は30km/hが上限。スピード違反になりやすい。 - 二段階右折が義務
→ 交差点で右折する時は一度直進してから、横断歩道の向こうで右折。
→ 車から見ると「なんで真っすぐ行くの?」って思うけど、これが正解。 - 一方通行は自転車と同じ扱いの道もある
→ 標識に「自転車を除く」と書いてあっても、原付は対象外。入ると違反。 - 二人乗り禁止
→ 原付は基本的に1人乗り。
🏍️ 51cc以上(普通二輪・大型二輪)のルール
- 制限速度は車と同じ
→ 道路標識に従う。高速道路も同じルール。 - 二人乗り可能(条件あり)
→ 一般道:免許取得1年以上
→ 高速道路:免許3年以上・20歳以上 - 車線通行のルール
→ 車と同じで、車線を守って走る。
→ ただし「二輪専用レーン」がある場合はそこを使う。 - 二段階右折は不要
→ ここが原付との大きな違い。
項目 | 原付(50cc以下) | 普通二輪・大型二輪(51cc以上) |
---|---|---|
最高速度 | 30km/hに制限(道路標識に関係なく) | 道路標識に従い、車と同じ制限速度 |
右折方法 | 二段階右折が必要(交差点で直進→右折) | 通常の右折(車と同じ) |
二人乗り | 不可(常に1人乗り) | 一般道:免許1年以上、高速:20歳以上&免許3年以上 |
車線通行 | 左端を走行するのが基本 | 車線内を走行(車と同じ)。二輪専用レーンがある場合は従う |
一方通行の扱い | 自転車を除く標識でも通行不可(違反になる) | 車と同じ扱い。標識に従う |
高速道路 | 通行不可 | 通行可能(ただし二人乗りは条件あり) |
駐車ルール | 放置違反金6,000円〜(原付一種) | 放置違反金9,000円〜(排気量により変動) |
🚦 追い越しと追い抜きの違い
バイクで前の車を抜くとき、実は「追い越し」と「追い抜き」という2つの言葉に分かれます。似ているようで、法律上の扱いはまったく別物。ここを理解しておかないと「違反になるかならないか」の境目が分からなくなってしまいます。
🏍️ 追い越しとは
前の車を抜く為に、右車線に進路を変えて、再び元の車線に戻る行為を「追い越し」といいます。
- 対向車線にはみ出して前の車を抜く → 追い越し
- 黄色い実線や追い越し禁止の標識がある場所 → 違反
- カーブや交差点付近での追い越し → 違反
つまり、バイクの追い越しは「できる場所と条件が限られている」ということです。
🛵 追い抜きとは
同じ車線の中で、進路を変えずに前の車を右側から抜くのが「追い抜き」です。
- 車線をはみ出さなければ合法
- バイクは小回りが効くのでやりやすい
- ただし狭い車線でやると「すり抜け」とみなされることもある
左側からの追い抜きは原則NGですが、右折待ちの車の横を通るなど、例外的に認められるケースもあります。
📊 バイクの追い越し・追い抜きルール比較表
行為 | バイクでの扱い | 違反になる? | ポイント |
---|---|---|---|
同一車線内で右側から抜く(追い抜き) | OK(合法) | ❌(違反ではない) | 車線をはみ出さず安全なら問題なし。ただし車線幅が狭いと「すり抜け」と見なされやすい。 |
中央線を越えて右から抜く(追い越し) | 条件付きでOK | ⭕ 違反になる場合あり | 黄色実線や追い越し禁止区間ではNG。対向車線を使うので危険。 |
左側から抜く | 原則NG | ⭕ | 車両通行帯のルール違反。ただし右折待ち車の横を進む場合などは例外。 |
停止車両の間をすり抜け | グレー(明文化なし) | ⭕(状況次第) | 路肩走行は「通行区分違反」、信号待ちで先頭に出れば「信号無視扱い」の場合も。 |
路肩走行 | NG | ⭕ | 路肩は走行禁止。違反+事故リスク大。 |
🚧 どこからが“すり抜け”になるのか?
「追い抜き」と「追い越し」は合法な場合もあるけど、実際には『それ、すり抜けじゃん!』と取り締まられるケースがあります。
すり抜けは法律に直接書かれていないけど、違反にあたる行為の集合体として扱われるんです。
❌ すり抜けと見なされるケース
- 信号待ちの車列の横を抜けて先頭へ → 通行区分違反や信号無視扱いになることも
- 路肩や歩道の端を走行 → 明確に「路肩通行違反」
- 車と車の間の隙間を抜ける → 車両通行帯違反とみなされる可能性大
- 左側から追い抜く → 原則違反(例外:右折待ちの車を避ける時)
- 交差点で横をすり抜ける → 危険運転として扱われやすい
👉 信号無視の詳しい罰則については、こちらの記事でまとめています。
➡️ 信号無視の罰則まとめ
⭕ すり抜けにならないケース
- 前の車が右折待ちで止まっていて、自分は直進レーンをそのまま通行
- 片側2車線で、自分の車線が空いているだけ → 通常の走行
- 車線内で右側から前車を抜く(合法の追い抜き)
・すり抜けという言葉は法律にない
・でも「路肩走行」「信号待ちで先頭に出る」「車間のすり抜け」は、既存の違反に該当することが多い
・警察は「線をはみ出したか」「本来通っちゃいけない場所を走ったか」を見ている
・“早く進みたい”気持ちより、“安全に走る”意識が大事
・合法に見えても“危険行為=アウト”になる場合がある
🚦 信号待ちですり抜けるバイクに思うこと(実際の気持ち…)🤣
赤信号でしっかり停止線で止まってると、横から「ススス〜ッ」とすり抜けてくるバイク。
しかもこっちより前に出て止まるんですよ。
「いやいや!バイクも停止線で止まるんだろ!」ってツッコミたくなる瞬間。
車から見てると、これが地味にイラっとくるんですよね😅
さらに青になった瞬間。
「さあ出発!」って時に…エンスト。
後ろのこっちは「ぶつかってやろうか!」って思っちゃうぐらい(笑)
もちろん実際にはやらないけど、あのストレス感は半端ないです。
これ、不思議とパトカーが近くにいるとやらないんですよね。
つまり自分でも「これ違反だ」って分かってる。
それでも“バレなきゃいい”って感覚でやってる。
そういう運転って、自分も周りも危険に巻き込むことになるんです。車からするとイラっとする瞬間No.1かも…
もし接触事故になったら、なぜか車の方が悪くされやすいし💧
- 車は「大きくて強い」から加害性が高いと判断される
- 「安全運転義務違反」で、車がもっと注意すべきだったとされる
- たとえバイクが停止線を越えていても、車の責任が重くなることが多い
つまり、イラっとしても“車の方が悪者扱い”になっちゃうのが現実…。
大型バイクでもルールは同じだけど、事故の被害が大きいぶん、車側の責任はさらに強調されやすいです。
バイクの免許もあるからこそモヤっとしますね〜…
👉 以上!愚痴でした〜🤣
🚧 よくある違反・疑問ポイント
1. すり抜けは違反?
「バイクは渋滞でスイスイ〜」
…車から見るとムカつく瞬間(笑)
実は日本では「すり抜け」を直接禁止する法律はないんです。ただし次のケースに当てはまると違反になる。
- 中央線を越える → 追い越し違反
- 路肩を走る → 通行区分違反
- 信号待ちで先頭に出る → 信号無視に近い扱いになる場合あり
つまり「完全に合法」とは言えない。しかも事故リスクが高い(ドア開け事故・巻き込み事故など)。
➡️ くるまSAの結論:「やらない方がいい」が正解。
2. 二人乗りルール
- 一般道はOK。ただし運転者が免許取得から1年以上経っていること。
- 高速道路は厳しくて、
- 20歳以上
- 免許取得から3年以上
でないとNG。
さらに、首都高の一部は二人乗り禁止区間。
➡️ 条件を満たしても「東京都心で後ろに人を乗せて走れない場所」があるから要注意!
3. 駐車違反
「バイク停めるとこ、少なすぎ問題」…これはライダーあるある。
でも停められないからといって歩道や路肩に置くと駐停車違反。
- 放置違反金は 9,000円〜(排気量によって異なる)。
- 車より安いけど、繰り返すと点数加算&免停もあり。
➡️ バイク用駐車場やパーキングアプリを活用するしかないのが現実。
4. 装備のルール
- ヘルメット必須(あごひもを締めないと違反扱い)
- マフラーの音量規制あり
- ナンバープレートの角度を極端に変えるのもNG
➡️ 「見た目カスタム」も行きすぎると即アウト。
🚦 マナーとして大事なこと
法律以前に「お互い気持ちよく走る」ためのマナーも大事。
バイクは車より小回りがきく分、ちょっとした行動が事故やトラブルにつながりやすい乗り物です。
ルールだけじゃなく、マナーを守れるかどうかで“上手いライダー”かどうかが決まると言ってもいいかもしれません😉
🏍️ 車と共有するマナー
- 死角に入らない
→ 車の死角(特にトラックの横)は「見えてない」=超危険。 - ウインカーは早めに
→ 車からすると「急に動いたように見える」とビックリする。小さいからこそ合図は命。 - 信号待ちでは停止線で止まる
→ 前に出ると歩行者・自転車と接触する危険が増える。
🛵 バイク独自のマナー
- すり抜けは控える or 徐行+周囲確認
→ やらないのが一番。でもやむを得ずやるときは“歩くくらいの速度”で。 - すり抜け後は急発進しない
→ 信号変わった瞬間の“無理スタート”は事故の元。 - 夜はライト+反射材で存在をアピール
→ バイクは想像以上に見えにくい。服装や装備で「見える工夫」を。 - 排気音マナー
→ 大きなマフラー音は「違反+迷惑」の二重パンチ。

結局、車もバイクも「相手にどう見えているか」を意識するのが事故防止につながるんだよ〜
バイクは車より自由度が高い分、マナーが目立ちやすい
「守らないと危険」じゃなく「守った方がカッコいい」って思える人が本当のライダー
車側も「幅寄せ」や「無理な割り込み」で挑発しないことが大事
🚧 バイクのマナー違反で起きやすいトラブル
バイクのルールやマナーを守らないと、思わぬトラブルや事故に発展することがあります。ここでは実際によくあるケースを紹介します。
🛑 信号待ちすり抜けトラブル
- 車より前に出て停止線を越えて止まる
- 青信号で発進したときにエンスト or フラつき → 後続車と接触しそうになる
- 歩行者や自転車の横断を妨害してしまうケースも
➡️ 「車からするとイラっとする」典型例。
🚗 左折巻き込みトラブル
- 車が左折しようとした瞬間、左側をすり抜けてきたバイクと接触
- 法律上はバイクも悪いけど、「車の確認不足」とされて車が不利になりやすい
➡️ ドライバーもライダーも要注意。
🔊 騒音トラブル
- 違法マフラーで大きな音 → 近隣住民から通報される
- 集合住宅や住宅街で「うるさい」とクレームに
➡️ 「目立つ=かっこいい」と思っても、ただの迷惑に…。
🏍️ 無理なすり抜けでの接触
- 車線の間を無理に抜けようとしてミラーに接触
- 転倒事故につながり、修理費+治療費で大きなトラブルに
➡️ 小さな接触でも大きな事故や責任問題に発展。
トラブルの多くは「ちょっとくらい大丈夫」の油断から起きる
ルール違反はもちろん、マナー違反でも事故や揉め事につながる
相手が悪い」と思っても、結局こっちも巻き込まれて損をする
実例で見るマナー違反トラブル
🛑 信号待ちでのすり抜け事故
渋滞や信号待ちの車列の横をバイクがすり抜けて接触する事故は多発しています。
- 車が車線変更した際、すり抜けバイクと接触 → バイク側の過失が大きくなる例あり
(参考:交通事故SOS) - 停車中の車の脇をすり抜けて接触 → 過失割合「車0:バイク100」=バイク全面責任
(参考:交通事故SOS) - 交差点で右折車と直進バイクが衝突 → 過失割合「車70:バイク30」
(参考:交通事故プロ)
🚗 左折時の巻き込み事故
車が左折する際、直進バイクとの接触事故も多いです。
- 車が左折中に直進バイクを巻き込む → 過失割合「車80:バイク20」
(参考:交通事故SOS) - 車がバイクを追い越してから左折 → 過失割合「車90:バイク10」=車にほぼ責任
(参考:弁護士法人アディーレ)
🚪 開いたドアとの接触事故
すり抜け中に車のドアが突然開き、接触するケース。
- 車のドアが開いた状態で接触 → 過失割合「車90:バイク10」
(参考:交通事故プロ)
まとめ
- バイクには「車と同じルール+二輪特有の決まり」がある。
- すり抜けは完全合法じゃない。やらない方が安心。
- 二人乗りは条件が細かい。高速は特に注意。
- 駐車違反はよく取り締まられるので正規の駐輪場を使う。
- 装備・マナーは「自分と周囲を守るため」と考えるべし。
🚦 バイクも車も同じ道路を走る仲間。
お互いにルールを守って、事故のないカーライフを楽しもう!
- ➡️ 信号無視の罰則まとめ
「黄色は進める?実は勘違いしやすい信号ルールを整理!」 - ➡️ スピード違反の罰則まとめ
「つい出しすぎちゃう速度…何キロ超えたらアウトなのかチェック!」 - ➡️ 一時停止違反の実態と検挙ポイント
「止まれって書いてあるのに止まらない…検挙率高すぎ注意!」
※当サイト(くるまSA)は複数の公式資料をもとに独自にまとめています。(2025年10月現在)
※情報の正確性には細心の注意を払っておりますが、内容に誤りがある可能性もございます。最新情報は必ず各公式機関の発表をご確認ください。
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